全ての元はちゃーがんじゅう!

 

 「私は石垣市於茂登山のふもと、妻はうるま市の坂道の上の方出身です」と夫の千佳さん。

 2016年6月、沖縄本島の外食チェーン店の責任ある立場の千佳さんが、管轄店舗の応援先で出会ったのがアルバイト中だった麻衣子さん。

「ものすごくマイペースで、平和なオーラが出ていて。不思議な子だなぁという第一印象でした」

「ゴルゴ13のような髪型をした面白い人だと…」と麻衣子さん。

 立場上、千佳さんにとって社内恋愛は考えられないこと。1年後、千佳さんは退職し、農家のご両親を助けるため石垣島に帰る決心をします。

「最後に思い切ってデートに誘いました」

 北谷で食事を楽しんだおふたりですが、そのまま別れてしまいます。

「心残りだったのに、何も言わず石垣島に帰りました。これで良かったのかと毎日モヤモヤしていて、ダメ元で交際を申し込みました」と千佳さん。

「初めから遠距離だから頻繁には会えない。いずれは麻衣子に石垣に移住してもらうかもって言われました。なんとかなると思い、了承しました」と麻衣子さん。

 遠距離恋愛中、将来のことも話題に。

「年齢的にも、失敗したくなかった。なのでまず1年同棲し、それができたら結婚しようと話しました」と千佳さん。

 無事に1年の同棲期間を過ごした2019年12月。千佳さんは、あるサプライズを計画。

「友人夫婦に保証人になってもらい、内緒で婚姻届を準備したんです。でも、黙っているのが辛くて辛くて…。我慢できずに夕食前にホイッってテーブルに出してしまった」

 麻衣子さんはもちろん了承。結婚記念日をクリスマスに決めたおふたり。24日の昼間のうちに麻衣子さんが市役所へ出向き、記入ミスがないかのチェックをしてもらい一旦持ち帰ります。

「真夜中にふたりで再度市役所へ行きました。実は、『日付が変わった直後に提出して、祝杯をあげよう』と計画していたんです。でも警備室がどこだかわからない! 探し回っているうちに3時間も経ってしまって。警備員さんは仮眠をとっていたみたいで、ものすごく不機嫌そうで。謝りながら婚姻届を預けて帰ってきました」

 現在、千佳さんは農業ではなく寿司店を経営。

「縁あって、開業して2年になりますが、まだまだ大変。妻には大変な思いばかりさせてしまって。落ち着いたら少しずつ返していきます」

「彼はとても優しいし、一緒にいて楽しい。結婚式は未定ですが、マリッジリングはティーラ・アースで誂えてもらいました。ミンサーが彫られているし、オリジナルなデザインも素敵。納得のいくリングが選べました」と麻衣子さん。

 10年後も20年後も『ちゃーがんじゅうであればそれでいい』と言い切るおふたりでした。

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